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軽井沢trip 2015

 寒いのは苦手。でも、軽井沢は冬がいい。

 
2007年から約4年間暮らした軽井沢。
何度となく「一番のお勧めはどの季節ですか?」と聞かれた。

その度に答える。「私は、晩秋から冬の軽井沢が一番好きです。」
 
静寂の森の中で見上げる、空を埋め尽くす星。凍りついた空気の中家路を急ぐ道中、
外灯かと見間違うほどの月明かり。
冷え切った身体に染みわたる温泉。静謐な空気に包まれて、木々の合間から見上げる冬の青空。
都会で育った私には、見たことも感じたこともない沢山の「本物」が、冬の軽井沢にはあった。
 
今回の旅は、冬の軽井沢。美しい冬の景色を見ることはもちろん、今の私達の原点でもある
軽井沢へ、初心を取り戻し、
次への刺激を受けるべく、閉店後に車を飛ばして一路北へ!
 
12月の軽井沢はクリスマスの雰囲気に包まれる。
都会のイルミネーションもキラキラとして素敵だけど、明治時代に英国人宣教師によって設立
された旧軽井沢の教会や、
1921年に内村鑑三氏により設立された軽井沢高原教会では、
クリスマスミサやゴスペルコンサートが開かれ、
本物のキャンドルを敷地内に敷き詰めたり、
暖かな色味のイルミネーションが庭や建物をほのかに照らす、
そんな「密やかだけれども本当の
クリスマス」もとても良い。

自分の鼻や耳が本当に付いているのか不安になるくらいの寒さの中、ホットアップルサイダーを
握りしめて、
大きな1本のモミの木に飾られたオーナメントや灯りを楽しんだ後に駆け込む温泉は
格別。

 

        
*軽井沢高原教会前のクリスマスツリーや、トンボの湯の前にある大きな生のモミの木のツリーは圧巻。



軽井沢で従事をしたホテル業。「ホテル」や「旅館」とは、とても沢山のドラマを包み込んでいる
空間だ。ハッピーな人、ストレスを抱えている人、失意のどん底の人、何かから逃げ出してきた人、
何かを成し遂げてきた人。
まるでTVや映画の様に、全てのお客様にドラマがある。
ホテルマンも、お客様も、みんな少しだけよそ行きで、恰好を付けて、その空間にいる。
ホテルやレストランで、色々なドラマをほんの少し覗きつつ、求められていることを探り、
察知し、
さりげなく提供をする。それがぴたっとはまった時の快感は何にも代えがたい。
 
ただ、そんな激動な日々は、もちろん辛くて大変で、3日に一度は激しく落ち込んで嫌になる。
でも、そこには荘厳に佇む浅間山があり、しんとした深い森があり、動物の気配があり、
凛とした空気があって、そんな空気の中、
とぼとぼと歩いているといつの間にか気持ちがリセット
され、透明な気持ちになって前を向ける様になる。
人が少ない冬は、尚更軽井沢独特の空気が色濃くなり、そんな浄化作用も高まる気がする。
 
今回の旅の目的は、森の中で深呼吸をし、少し汗をかいた気持ちをリセットすること。
今も軽井沢を拠点に走り続けている仲間や先輩へ近況報告をしつつ、自分達の軌道修正をすること。
それから、とても大切な人達と、暖かな部屋で美味しいものを食べながら、大笑いをして、
少しでも勇気を渡して、
自分達も勇気をもらってくること。


*どんな旅館やホテルの朝食よりも、このお家で頂く朝食が一番。
 たくさん話して、笑って、美味しいものを一緒に食べる。至福の時。
 


圧倒的に海が好きで山にはあまり縁がなく、しかも寒いのが大嫌いな私達が冬の軽井沢を
毎年訪れるのは、
そんな大切なミッションがあるから。
 
真冬の軽井沢は、そこにしかない、静かで不思議なエネルギーに満ちている。